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2013年8月 2日 (金)

186 同情する心が先?

最近、通勤する途中の車の中で、興味深いラジオのニュースを聞いた。生後10か月の赤ちゃんにも同情する心があることが実験で分かった、というニュースである。

生後10ヶ月の赤ちゃんって、君たちはイメージできるだろうか。まだ立って歩くことはできないが、「ハイハイ」で部屋中を動き回り、ひょっとしたら「つかまり立ち」もできるかもしれない。もう少しすれば「赤ちゃん」から「幼児」と呼ばれるようになるころだ。

さて、その生後10か月の赤ちゃんにどんな実験をしたのだろうか。京都新聞の記事を以下に引用する。京都新聞のこの記事のサイトはこちらです。写真もあります。

生後10カ月の赤ちゃんも、攻撃を受けている犠牲者に同情する行動を取ることが、京都大などの研究グループの実験で分かった。人は生まれつき「善」である可能性を示唆する結果といい、米科学誌プロス・ワンで13日発表した。

グループは、教育学研究科の鹿子木康弘助教、文学研究科の板倉昭二教授、大学院生の奥村優子さんら。

乳児に球体や立方体などが動くアニメーションを見せた後、同じ形のおもちゃを見せ、どちらに関心を寄せるかを調べた。

他の物体を追いかけてこづいたり、押しつぶそうとする攻撃行為があると、乳児20人中の16人が攻撃者から逃げる「犠牲者」と同じ形のおもちゃをつかんだ。攻撃行為がないアニメだと、選ぶ物体に差はなかった。

子どもは1歳半になって言葉を話せるようになると、言葉や表情などで同情的な態度を示すことが分かっている。成人に今回と同じ実験をすると、「強いから」と同情とは別の理由で攻撃者を選択する人が多かった。

鹿子木助教は「人間の生まれ持った本質は、苦境にある他者に同情的態度をとる『善』である可能性が高い。文化や社会的な経験で、原初的な同情的態度から、より複雑な行動に変化すると考えられる」と話している。

私が車の中で聞いたニュースでは、次のことも伝えられた。ニホンザルの子どもたちは、傷ついたサルがいると、そのサルに近づいていこうとすることが確かめられているということだ。同情する感情は霊長類にとって本能というべきものかもしれないと、そのニュースは伝えていた。

僕たちには仲間を思いやる心、そして集団内での自分の位置づけや優劣を気にする心の、相反する二つの心をもっている。

いじめはもちろん、後者の心が生むものである。

今回紹介した実験結果は、仲間を思いやる心の方が根源的なものだ、ということを教えてくれているようで、ちょっとうれしい気持ちがする。

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