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2013年1月13日 (日)

178 格闘ゲームの世界チャンピオンが教えてくれる、自信をつける方法 その②

前回の学級通信でも紹介したように、梅原さんは小学校時代は腕力が強かった。しかし、中学校に入学すると友人たちは部活などに取り組む、いわば「健全な」中学生になっていく。

小学校の時は、腕相撲でもかけっこでも、だれにも負けない梅原さんだったが、中学校2年生の時には、こんな出来事があった。君たちがよく教室でやっている腕相撲だ。

以前の梅原さんなら、教室で何人かが腕相撲を始めたら、「おう、お前ら、やってるな」と横綱気分で参戦していけたのだが、中学校2年生ともなると状況が一変していた。部活に励んで、どんどんたくまくしくなっていく同級生に勝てる気がしなくなったのだ。

小学校の時は平気で負かしていた友達に、「梅原、勝負しようぜ」と挑まれるありさまだ。それどころか、「いや、今日は腕が痛いから・・」と、負けるのが怖くて逃げる自分になっていたのだ。

そういう言い訳も通用しなくなり、ある日、とうとう腕相撲をさせられることになる。梅原さん曰く、明らかに弱そうな、教室の男子で10番目ぐらいの強さの友達を相手に選んだのだが、その友達にもあっさりと負けてしまう。ゲームばかりして、ご飯もろくに食べなかった梅原さんと、部活で鍛えた友達たちとの力関係は逆転してしまったのだ。

友達は聞く。「ウメ、なんでこんなに弱くなっているの?」

梅原さんは、このときの屈辱感を今でも思い出すことがあるという。

こんな屈辱感から梅原さんはどうやって立ち直ることができたのか。

結論から言えば、ゲームをとことんまで追求することにしたのだ。梅原さんはこう語る。

俺は部活もしなければ勉強もしない。代わりにゲームをしている。それならば他の人間が部活や勉強に注いでいるのと同じぐらいの、いいや、それ以上のやる気と情熱を持ってゲームに向き合わないと、あまりにもかっこうわるいじゃないか。 (※1)

ゲームのプレイ時間を増やしただけではない。分析と攻略にも時間をかけた。野球やサッカーでプロを目指している人たちと比べても恥ずかしくないと思えるくらいに打ち込んだ。

梅原さんは自信を得た。それは、ゲームが強くなったからではない。

自分が「ゲーム」という厳しいフィールドを選び、高みを目指して、徹底的に技術を追求しているのだという、自分の取り組みに対する自信である。

梅原さんは次のように言っている。

苦手なことにも臆せずぶつかって、真摯に克服していったことで自信がつき、一人の人間として堂々と振る舞えるようになったのだ。「俺は、誰に見せても恥ずかしくない努力をしている」と。 (※2)

そうなんだ。私自身も、これまで劣等感を感じたのは、「口で偉そうなことをいくら言ったって、自分自身は少しもがんばってないじゃないか」と思い知らされる時だった。自分がどういう取り組みをしてきたかは、自分が一番よく分かっている。

ところで、私は梅原さんが、著書の中で、格闘ゲームの「練習」をするという表現を多く使うことに気がついた。

みなさん、ゲームの「練習」なんですよ。つまり、気分が乗らない時でも、自分から取り組むということだ。

実際、梅原さんは365日のうち、363日ゲームの練習をする。残りの二日はおおみそかと元旦。この二日間は家族との時間を大切にしているそうだ。

人はどう思おうと、自分はやっている。これが本当の自信と言えるのだ。梅原さんの本を読んでそう思えてきた。

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(※1)『勝ち続ける意志力』梅原大吾著 小学館eBooks

(※2)同書

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