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2011年6月 1日 (水)

152 白紙の答案を出すなら、名前をちゃんと書け!

前回の学級通信(151)では、君は君自身の人生の責任を負っているという話を書いた。

「責任」ということについて、心に残る話がある。

『ゴルゴ13』というマンガを知っているだろうか?世界をまたにかけるスナイパー「デューク・東郷(ゴルゴ13)」の劇画である。私も一時期夢中になって愛読していた。

作者のさいとう・たかを氏は中学生時代、かなりの不良だったらしい。

テストも中学3年間、一度もまともに受けずに、常に白紙の答案を出していたという。(※1)

ところが、ある日、担任の先生からこう言われた。

 

「斉藤、お前が白紙で出すと決めたならそれでいいだろう。しかし、お前は自分の責任において白紙で出すのだから、名前だけはちゃんと書け!」(※2)

 

こういわれた斉藤少年は大変な衝撃を受けたのだそうだ。これをきっかけにして、人間の約束と責任について深く考えるようになったというのだ(※3)。

この言葉の主は東郷先生という。ゴルゴ13の名前の「デューク東郷」という名前も、この先生の名前からきているということだから、このときの斉藤少年の心に与えた影響の大きさをおしはかることができる。

確かに中学校のテストは、斉藤少年にとって意味のないものかもしれない。「こんなものはただのクイズだ。人の能力が分かるわけはない」(※4)と考えたそうだ。

ここからは私の推測である。

斉藤さんは白紙の答案を出し続けていたのだが、東郷先生に指摘されるまでは、つまり自分の名前を書かずに提出しているときは、「こんなテストをさせる学校が悪い」という気持ちが斉藤少年にはあったと思う。

しかし、その答案に名前を書くと言うことは、「確かに学校のテストはつまらない。しかし、それに対して『白紙の答案』で提出するという行為は、他ならぬ私自身が考えて選び取った行為なのだ」という自分の「責任」が付け加わったということではないだろうか。

――――――――――――――――――――

(※1)Wikipedia「さいとう・たかを」

(※2)『人生を変える!「心のDNA」の育て方』石井裕之著

(※3)Wikipedia同上

(※4)同

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