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2011年5月21日 (土)

144  何とかなる子、ならない子

向山洋一という元小学校の先生がいる。たくさんの本を書き、「TOSS」という、全国に組織がある先生たちの授業研究サークルを作った人だ。

この向山先生が「なんとかなる子、ならない子」というテーマで次のようなことを書いていた。(※1)

向山先生は、小学校の先生なのでとてもたくさんの児童を中学校に送り出してきた。その中には、小学校時代はパッとしなかったのに、中学校になって勉強がぐんぐん伸びていった生徒もいる。つまり、小学校時代は勉強が得意ではなく、将来が心配されたけれど、「なんとかなった」子である。

しかし、「なんとかならない子」の方が圧倒的に多いという。向山先生はこう言う。

(親から自分の子の勉強のことを)相談された場合、多くの教師は次のように言うでしょう。
「そのうち何とかなりますよ。心配しないで大丈夫です。」と。
「人間の生き方にはいろいろある」「人間はいつ変わるかわからない」という意味でなら、この励ましには賛成です。また、重病の患者を励ます医師の態度と同じで、「励ますことそれ自体が大切な教育なのだ」という意味でなら、この励ましに賛成です。

そのことに賛成した上で、あえて述べておきたいことがあります。「そのうち何とかなります」は、「何とかならない」場合が圧倒的に多いということです。正確に言えば「何もしなければ」「ほとんど何ともならない」のです。 (※2)

それでは、「なんとかなる子」と「ならない子」を分けるものは何だろうか。

それは、「努力を継続する力」があるかないか、だという。たとえば、「なんとかなる子」は前もって予告した漢字の10問テストではほとんど毎回満点を取るそうだ。「なんとかならない子」は気分が乗ったときはたまに満点を取るけど、それが続かない。

「記憶力や理解力」は劣っていてもよいが、「持続力」を育てていくことは大切なことであると向山先生は言う。

そうなんだ。確かに「記憶力や理解力」は天性のものがあるかもしれない。しかし、それよりももっと大切な「持続力」は自分で育てることができるのだ。

実際、中学校の私の国語の時間では授業始めに毎時間5問ずつ漢字の書き取りのテストをする。授業の前の10分間の休憩時間から書き取りの練習をしている人もいる。反対に、10分間一生懸命に友達とぎりぎりの時間まで騒いで遊ぶ人もいる。

授業前に書き取りの練習をするか、友達と騒ぐか、どちらも自分で選んだ行為だ。強制されたことではない。「すべきことをきちんとする」というこれから自分でのばせる「持続力」を育てていきたいものだ。
――――――――――――――――――――
(※1)『向山式「勉強のコツ」がよく分かる本』PHP研究所
(※2)同書

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