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2011年5月11日 (水)

140 努力を我慢を人に見せない~長谷部誠選手に学ぶ

みんなは知らないだろうが、国語の先生に大村はまという多くの教師の尊敬を集めていた人がいる。何冊も本を書いているすごい人だ。すでに故人だが、生前、大村先生はこんなことを話していた。

よく先生たちは君たち生徒に、「今日の(今学期の)授業はどうでしたか?」というアンケートを書いてもらったりする。

しかし大村先生はそんなことはしなかった。だいたい、生徒が一生懸命に取り組んでいるか、国語の力が身についているかということは、教師がしっかりと生徒を見ればわかるではないか。それに、子どもは元来優しいから、つまらない授業でも「良かった」と書いてくれるのではないか。大村先生はそう言っていた。

ここには他人からの評価を気にせずに、自分自身をしっかりみつめている教師の姿勢がうかがえる。

そういえば、以前イチロー選手が、自分の記事が載っている新聞は読まないということを書いた。たとえ、自分が大活躍した次の日の新聞でも見ない。新聞記事という他人の評価が、自分の価値観をじゃまするのをきらったのだ。

昨日紹介したサッカー選手の長谷部誠さんも、「努力や我慢はひけらかさない」と言っている。なぜなら、周囲からの尊敬や同情は自分の心の中に甘えを呼び込んでしまうから、と長谷部選手は語る。

「自分はケガをしているけどがんばります」とか、「自分はこんな努力をしているんだ」と周囲に伝えるということは、自分自身の中に「言い訳」の材料を作ってしまうことになるというのだ。

長谷部選手はこう言葉を続けている。

「そんなに努力してすごいですね」
と褒められると、これもまた言い訳の「種」ができてしまう。試合に向けてどんな準備をしてきたかは自分自身がだけが分かっていればいい。
 周囲からの尊敬や同情は、気がつかないうちに自分の中に甘えを作っている。甘えができたら、楽な方に流されてしまうおそれがある。特に自分が追い込まれて、ぎりぎりの判断を迫られたときに。(『心を整える』p.115-116

どんな分野でも極めた人は他人に左右されない自分の価値観をもっているんだなあ。

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