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2011年5月10日 (火)

139 自分と向き合う~長谷部誠選手に学ぶ

君は、部活でも何でもレギュラーになれなかったり、試合に出られなかったことがあるだろうか?そして、それに納得いかなかったことがあるだろうか?

私はすごくたくさんある。どうも私は先生に好かれるタイプの生徒ではなかったらしく、中学生時代の部活でも選手に選ばれず、納得のいかない悔しい思いをしたことは何度も何度もある。

ところで、長谷部誠というサッカー選手を知っているだろうか?今、『心を整える』という長谷部選手が書いた本がベストセラーになっている。長谷部選手は、2009年ワールドカップ南アフリカ大会で、ほぼすべての試合でゲームキャプテンを務め、決勝トーナメント進出に貢献した。現在、ドイツのブンデスリーガのチームで活躍中である。

『心を整える』の中に、こんな話が書いてあった。

長谷部選手が高校を卒業して浦和レッズに入団してからすぐのことである。
彼はレッズのサテライト(二軍)チームの遠征メンバーに選ばれた。

自分が遠征メンバーに選抜されたことに喜んだ長谷部選手は、遠征での試合に自分の家族を呼ぶ。両親、姉、妹たちが実家のある静岡県から茨城県まで、はるばる応援に来てくれた。二軍の試合なので観客席はガラガラ。だから観客席にいる家族の姿はすぐに見つかった。

「みんなの前のいいプレーを見せるぞ」とはりきっていた長谷部選手だが、先発メンバーではなかった。ベンチの中で「今か、今か」と選手交代を待ったが、とうとう出番は来なかった。試合が終わった。情けなさで呆然となった長谷部選手は家族の方に振り向くことさえできなかった。

屈辱感の中で、長谷部選手は思った。

「なぜ、監督は自分を使わなかったのか。使うつもりがなかったのに、なぜ遠征メンバーに選んだのか。」

悔しかった。寮に帰って、一人で部屋にいると気が狂いそうだった。

長谷部選手は練習場に向かった。倉庫からボールを取り出し、壁に向かってボールを思いっきり蹴った。跳ね返ってきたボールをまた蹴る。悔しさと怒りの中でボールを蹴り続けた。

2時間がたった。体力も気力もなくなったころ、長谷部選手はあることに気がついた。

「監督が悪いんじゃない。自分の力が足りないから試合に出られないんだ。」

この『心を整える』という本を読んでいて、まず思ったのは長谷部選手が「自分と向き合う」ということをとても大切にしているということだ。

長谷部選手はどんなに忙しくても、必ず一人きりになり、30分は心を落ち着かせ、さまざまなことに思いをめぐらせる時間を持つそうだ。だからチームメイトから遊びに行こうと誘われても断ることも多く、「ハセさん、つきあい悪いっすよ」と冗談交じりに言われることもあるそうだ。

一人で考える時間はとても大切だ。中学時代の私が「自分と向き合う力」があったら、もっと違った人生になったかもしれないな、と思った。当時は自分と向き合うことができず、「監督が悪い、オレは嫌われている」と不満を口にするだけだったのだ。

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