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2011年5月 7日 (土)

137 勉強はやる気がすべて?

内藤誼人という心理学者が、『すごい!勉強法』という本の「まえがき」で次のように述べている。

本屋さんに出かけると、「効率のよい勉強法」であるとか、「受験に合格するテクニック」に関しての〝技術″を説いた本がうんざりするほど見つかる。

しかし、はっきり言おう。

勉強でもっとも大切なのは、「やる気」だ。

やる気が一番大切なのだ。

どんなに頭が悪くとも、やる気さえあれば、成績は伸びる。ものすごく能率の悪いやり方で勉強をしていようが、やる気さえあれば、どんな難関大学にも合格するし、どんなに難関の試験にも合格する。

「テクニックと、やる気ではどちらが大切ですか?」
と私が質問されたら、迷わず「やる気だ」と答えるであろう。

やる気がなければ、テクニックも身につくはずがないからだ。

そういえば、『天才!成功する人々の法則』(マルコム・グラッドウェル著 勝間和代訳)という本の中に、次のような不思議なことが書いてあった。

IEA(国際教育到達度評価学会)は、世界の小中学生を対象に、数学と理科のテストを実施している。新聞なんかに、「日本は前回は○位だったけど、今回は○位に下がってしまった」なんて報道されている。

さて、このテストを受ける児童生徒たちは、数学と理科の問題以外に、アンケートに答えるようになっているそうだ。

たとえば、「将来,自分が望む仕事に就くために、数学で良い成績をとる必要があると思いますか?」とか、「数学を勉強すると、日常生活に役立つと思いますか?」とかいったアンケートに答えるのである。

「天才!成功する人々の法則』を書いたグラッドウェル氏によると、このアンケートは120項目にも及ぶそうだ。

120項目ものアンケートに答えるのは、けっこう大変な作業らしく、多くの児童生徒たちが最後の方の10~20問を空欄のまま提出するそうだ。

アンケートにどれだけ答えてくれたかは、国によって異なるのだそうだ。

グラッドウェル氏によると、理科、数学のテストの正解率のランキング上位国と、「アンケートにきちんと答えているかどうか」のランキング上位国は、全く一致するそうだ。

テスト自体のランキングは、シンガポール、韓国、台湾、香港、日本の順であり、「アンケートにきちんと答えたランキング」でも、そうなっているというのだ。

数学の力とはまったく関係ない、「アンケートに最後まで答えたかどうか」(もちろん、アンケートにどう答えたかさえも、関係がない)が、数学、理科の成績と一致するなんて聞かされるとびっくりする。

そういえば、私自身にもこんな経験がある。

中学3年生を受け持ったときに、自分が授業に行く生徒たちに「これから毎日、全国の公立高校の過去問から一題ずつプリントにしてあげるから、毎日出し続けよう。全部で60回あるので、60授業日全部出せたらすごいよ」と呼びかけたことがある。

その結果、60日毎回出せた生徒が19人。そのうち、第一希望の高等学校に進学できた生徒が17人。

このとき、私が思ったのは、本当にこのプリントが国語の力を高めて入試の高得点に結びついたのではなく、60回最後までやり通せる生徒が、結局は第一希望の高校に合格したのだ、ということである。

そう考えると、最初に紹介した心理学者の内藤さんが言うこともうなずける。

ただ、「やる気」というよりも、その「やる気」を「習慣化」できる力が勉強には(勉強以外でも)必要だということだろう。なぜなら、「やる気」というものは毎日変わって当然だから。

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コメント

この話は面白いです。成績とアンケートに答える力がちゃんとリンクしてるんですね。

ある程度の我慢強さは必要だということですね。「意味のないこと、つまらないことにもだまって辛抱しろ」という意味ではありませんが。

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