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2011年3月 3日 (木)

123 君には嫌いな人がいるか?

私には息子と娘がいる。

私自身が自分の性格を振り返って、「嫌だなあ」と自覚している部分が、息子や娘の言動に表れたときって、すごく腹が立つものである。そういうときは、つい感情的に子どもたちをしかってしまい、また自己嫌悪に陥ってしまうものである。

君には嫌いな人、どうも気にくわない人というのがいないだろうか?

私にも嫌いになった人、嫌いなタイプの人はもちろんいる(いた)。

でも、冷静に考えると、さっき書いた子どもたちの例と同じように、嫌いな人というのは、自分自身と少しに似たところがあるのではないだろうか。

藤原和博さんという人がいる。東京都で初めて民間人の校長として有名になった人である。「よのなか科」という教科を考え出し、テレビで紹介されることも多い。

藤原さんが、かつて大嫌いになった人の中に、こんな人がいたそうだ。

その人はエリート官僚で、仕事もできるのだが、年上の部下をアゴで使い、仕事場の自分の机の周りに美術品を並べているような、藤原さん曰く、「田舎のシティーボーイが虚勢を張っている」ような人だった。

その人を大嫌いになった藤原さんは考えた。その人の虚栄心が鼻につくのは、自分自身に虚栄心が潜んでいるからではないかと。そしてこう語る。

つまり、嫌いなやつに見ているのは、嫌いな自分自身のかけらだということ。
だとすると、悪口を言えば言うほど、自分自身をあちこちに見ていることにもなる。自分の分身が、あちらにもこちらにもいる。こう考えると、関心がないというよりよっぽどましで、そいつに少しは愛情がもてる。(※1)

そうかあ。そう考えればいいのかあ。

私は正直言って、嫌いになった人の中には、「本当はあの人のように振る舞いたいし、あの人のような結果を出したいけど、自分にはそういう力がない」と思って、その人のことが嫌いになったこともけっこうある。

藤原さんが教えてくれたように考えてみようか。

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(※1)『味方をふやす技術』(ちくま文庫)

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