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2011年2月

2011年2月 4日 (金)

121 不安は集中力の源

かつて、ドイツのゴールキーパーに、オリーバー・カーンという選手がいた。1999年から2003年ごろまでの「世界最高のゴールキーパー」という評価もある。(※1)

2002年、日本と韓国で共同開催されたワールドカップサッカーでは、ドイツが準優勝する原動力となった。彼の気迫あふれるプレーは、決勝戦までにグループリーグも含めてたった1点しか失点を許さなかった。おそらく大人なら、ドイツの守護神、オリバー・カーンの活躍は、サッカーをあまり知らない人でも覚えているのではないか。

当時、彼の活躍を伝える新聞記事に次のようなものがあった。

(オリバー・カーンは)不安があるからこそ、集中できる。試合中こう自分に問いかけることもあるという。 「おい、オレの不安はどこへ行ったんだ」(※2)
「不安があるからこそ、集中できる」という部分が心に残る。

私も君も不安になることは多い。特に君たちは進路面でいろいろな不安があると思う。その不安をプラスの材料として考えてみるのも一つの方法だ。「不安があるから勉強に集中できる」といえるようになってみたいものだ。

それにしても、どうしてこんなプラス思考ができるのだろうか。

彼は、子供のころは弱々しかったらしい。両親の話によると、16歳のとき、複数のクラブの入団テストを受けたが、「体が弱い」と軒並み不合格だったという。このときの挫折と屈辱がモチベーションになって、自分は成長したと彼は語ったそうだ。(※3)

マイナスをプラスに転じる力を自分の経験から、身につけていったのだろう。
――――――――――――――――――――
(※1)ウィキペディア「オリバー・カーン」
(※2)平成14年6月の朝日新聞記事から(日付の部分が破れた新聞記事しか残っていなくて、記事を特定できません。)
(※3)同

2011年2月 3日 (木)

120 松井秀樹選手は人の悪口を言わない

この春からメジャー・リーグのオークランド・アスレチックスでプレーすることになった松井秀喜選手。

松井選手の人柄を評価する声は多い。

以前、あるスポーツ記者が、松井選手の人柄を評価して「おそらく家庭ですばらしい教育をされてきたに違いない」と書いていたことが印象に残る。

さて、松井選手のどんなところがすばらしいのだろうか。ウィキペディアには次のように書いてあった。

本人いわく「他人の悪口を言わない」ということが松井の信条の一つである。中学2年生時の家族との夕食の際、松井が何気なく友人の悪口を言ったところ、父が箸をおいて「他人の悪口を言うような醜いことはするな。ここで二度とそんなことはしない、と約束しなさい」と注意した。松井は「父との約束ですから、あれ以来他人の悪口を言ったことはありません」と語った。(ウィキペディア「松井秀喜」)

中学2年生の時から、人の悪口を言ったことがないというのは、信じられない。でも、これは本当のことかもしれない、と思わせる記述を見つけた。『仕事力 青版』(朝日新聞社編)の中にも次のようなことが紹介されていたのである。

松井選手は、メジャーリーグでも、試合後には、毎回きちんと記者会見をすることで知られているらしい。試合結果がどうであれ、ユニフォームのボタンをきちんとしめ、帽子をかぶり、冷静にコメントして感謝の言葉を口にする、ということだ。紳士的な態度が高い評価を得ているのだ。

「アメリカ人が日本という国を思い浮かべるとき、あの松井を生んだ国だからと高い評価をするようになっている」とこの本に書いてあった。

そういえば、アメリカの記者から、非常に失礼な質問をされることもあったそうだ。しかし、松井はそんな失礼な質問に対してもきちんと答えていた。

そこで、ある人が松井選手に「あんなことを聞かれて、腹が立たないの?」と聞いたそうだ。

松井選手は「腹が立ちますけど、あの記者さんも、それが仕事だからと思えばがまんできます」と答えたそうだ。

松井選手のように、後に続く人のお手本になるような人になりたいなあ、と思う。

2011年2月 2日 (水)

119 いつも考えている力~自動改札機の開発技術者に学ぶ

つい最近、『プロジェクトX 挑戦者たち 夢 遥か、決戦への秘策 通勤ラッシュを退治せよ』というビデオを近くの図書館で借りて見た。

これは、駅でいつも見る自動改札機を世界で初めて作った立石電気(現オムロン)の技術者たちの激闘の記録である。

東京をはじめとする大都会では、昭和30年代の終わりごろから、通勤ラッシュが深刻化してきた。それを少しでも緩和しようと鉄道会社は改札の自動化の開発依頼を各メーカーにもちかけたが、大手企業がしり込みする中、「やってやろう」と手を挙げたのが立石電機だった。

このビデオに収められた物語には、自動改札機を実用化するまでの様々な課題や困難が立ち現れる。

それを救ったのは、技術者たちの「いつも考えている力」である。

このプロジェクトの電子部品を担当していた田中さん。最初の自動改札機のプランでは、切符そのものに穴をあけることで、切符の情報を機械が読み取っていた。

「切符に穴をあけなくても機械が情報を読み取るにはどうすればよいか」ということをずっと考えていた田中さん。ある日、自宅のテープレコーダーで好きな音楽を聴いていた。ふとテープレコーダーに目を留める。そこで、ひらめいた。切符の裏にテープレコーダーのように磁気を保持する素材を貼り付ければいいのだと。

このアイデアが今、私たちが普通に使っている現金自動支払機の元になったというのだ。

また、このプロジェクトのリーダーに浅田さんという人がいる。彼も同じような体験をした一人である。

自動改札機は、サイズが違う定期券と切符を同じ差込口に入れるため、サイズが細い切符が、機械の中でどうしても傾き、それが切符詰まりを起こしていた。浅田さんにそれを解決するアイデアがひらめいたのは、まだ小さな息子と渓流釣りにいったとき。水面を流れる細長い笹の葉が、水面から飛び出た石にぶつかって、それまでは斜めの体勢で流れていた笹の葉が、まっすぐに姿勢を変えたのを見たときに、アイデアがひらめいたのである。

浅田さんは番組の最後の方でこう語っていた。

「新しいアイデアを生み出すには、いつも考えていないとダメだ」と。

いつも考え続けていると、たとえ遊んでいるときでも、何かを見てひらめくことがあるんだなあ。意識はしていなくても、潜在意識は解決策を探し求めているのだろうか。何かいろいろな課題や問題にぶつかったとき、僕たちもあきらめずに解決策を追い続けると、いつかこんなときが来るのだ。

2011年2月 1日 (火)

118 やるか、やらないか(その2)

『勉強のススメ』(石井貴士著)の中に次の一節がある。

「将来、起業して成功したい。お金持ちになりたい」という人がいます。

「では、お金持ちになるための勉強をしましたか?」というと、ほとんどだれも、お金持ちになるための勉強をしていません。

「将来は、音楽で食べていきたいんです」という人がいます。

では、学校の授業時間以上に、音楽のために時間を費やして勉強をしていますか?というと、ほとんどの人がNOと答えます。

これは私にとっても、ドキッとさせられる一節である。

私にも「こうありたい」という理想像がある。しかし、思うだけで終わっているのではないか。理想像に近づくための一歩が踏み出せているかどうか。

自分で理想に近づく具体的な努力をしないで、うまくいかないことを人のせいにしたくないなあと思う。

以前、書いたことがあるが、「やるか、やらないか」である。

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