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2011年2月 2日 (水)

119 いつも考えている力~自動改札機の開発技術者に学ぶ

つい最近、『プロジェクトX 挑戦者たち 夢 遥か、決戦への秘策 通勤ラッシュを退治せよ』というビデオを近くの図書館で借りて見た。

これは、駅でいつも見る自動改札機を世界で初めて作った立石電気(現オムロン)の技術者たちの激闘の記録である。

東京をはじめとする大都会では、昭和30年代の終わりごろから、通勤ラッシュが深刻化してきた。それを少しでも緩和しようと鉄道会社は改札の自動化の開発依頼を各メーカーにもちかけたが、大手企業がしり込みする中、「やってやろう」と手を挙げたのが立石電機だった。

このビデオに収められた物語には、自動改札機を実用化するまでの様々な課題や困難が立ち現れる。

それを救ったのは、技術者たちの「いつも考えている力」である。

このプロジェクトの電子部品を担当していた田中さん。最初の自動改札機のプランでは、切符そのものに穴をあけることで、切符の情報を機械が読み取っていた。

「切符に穴をあけなくても機械が情報を読み取るにはどうすればよいか」ということをずっと考えていた田中さん。ある日、自宅のテープレコーダーで好きな音楽を聴いていた。ふとテープレコーダーに目を留める。そこで、ひらめいた。切符の裏にテープレコーダーのように磁気を保持する素材を貼り付ければいいのだと。

このアイデアが今、私たちが普通に使っている現金自動支払機の元になったというのだ。

また、このプロジェクトのリーダーに浅田さんという人がいる。彼も同じような体験をした一人である。

自動改札機は、サイズが違う定期券と切符を同じ差込口に入れるため、サイズが細い切符が、機械の中でどうしても傾き、それが切符詰まりを起こしていた。浅田さんにそれを解決するアイデアがひらめいたのは、まだ小さな息子と渓流釣りにいったとき。水面を流れる細長い笹の葉が、水面から飛び出た石にぶつかって、それまでは斜めの体勢で流れていた笹の葉が、まっすぐに姿勢を変えたのを見たときに、アイデアがひらめいたのである。

浅田さんは番組の最後の方でこう語っていた。

「新しいアイデアを生み出すには、いつも考えていないとダメだ」と。

いつも考え続けていると、たとえ遊んでいるときでも、何かを見てひらめくことがあるんだなあ。意識はしていなくても、潜在意識は解決策を探し求めているのだろうか。何かいろいろな課題や問題にぶつかったとき、僕たちもあきらめずに解決策を追い続けると、いつかこんなときが来るのだ。

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