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2011年1月25日 (火)

111 ガネーシャの課題に学ぶ

大ベストセラーになって、ドラマ化された小説『夢をかなえるゾウ』(※1)は読んだことがあるだろうか。私も楽しく読みました。

ある青年がひょんなことから有名人のパーティチケットを手に入れ、パーティに行ったのはいいけど、そこであまりにも場違いな自分に打ちのめされたような劣等感を感じ、失意の中で眠りにつくと、翌朝、怪しげな神様ガネーシャが現れて、青年を成功に導くまでの指南役をするというお話だ。

ガネーシャが、青年を成功させるために、青年に最初に出した課題は、「靴を磨く」ということ。青年がそれができるようになったら、ガネーシャは、「コンビニでお釣りを募金すること」というように、ちょっと努力すればできる課題を青年に与え続けた。そして、最後は青年は成功者となっていくわけだ。

このように、いきなり大きな目標にチャレンジするのではなく、自分にできることを一つずつ達成することによって、最終的に大きな目標を達成できるという話は以前私も書いたことがある。003 「ほんの小さなこと」から始めようという記事で、ある「引きこもり」になってしまった青年が、「トイレのスリッパをきちんとそろえる」という目標からスタートして、それから優秀なセールスマンになり、婚約までしてしまった、という話を紹介した。

『おこらない技術』(※2)の著者である嶋津さんは、かつて自分に自信がもてなかった。高校受験に失敗し、行きたくなかった私立高校に通うことになった。大学受験でもあこがれの慶応大学に進むことはできなかった。就職も希望する職種には就けなかった。

目標がことごとく達成できなかった嶋津さんは、「目標達成」に対するコンプレックスを持つようになった。

社会人になった嶋津さんは、あるとき目標を決めて、それをやり遂げるという達成感を味わいたいと思うようになった。

そこで、始めたのが低い目標を立てること。たとえば、「脱いだ靴をそろえる」「新聞を読んだら元に戻す」などだ。ちょっとがんばればできるような目標を立てて、それを実現させる。そのようにして今の自分を作り上げたのだ。

嶋津さんは、同じように小さなことから始めた知り合いのことも書いている。

その知り合いは、「靴をそろえる」「上着はハンガーにかける」「新聞を読む」の三つの目標を設定し、実行に移した。そして、その三つはすぐにできるようになったので、次は「昼休みを有効に使いたい」と考えた。いつもは昼休みは同僚と無駄話をしたり、マンガを読んで過ごしていた時間を英会話の勉強に使うようになった。結局、英会話もできるようになり、会社の取締役にまでなったということだ。

このように小さな成功体験を積み重ねることは、大変有効なことなのである。脳科学者の茂木さんも次のようにのべている。

小さな成功体験を積み重ねることは、脳をパワーアップさせるもっとも有効な方法である。脳が成長するための唯一のメカニズムといっても過言ではない。(※3)

私たちも、自分に自信がなくなったとき、いきなり大きな目標を定めるのではなく、小さなことから何かを始めてみてはどうだろうか。

私はさっそく、夜のうちに、「明日着ていく服を出す」「もっていくものを玄関においておく」などに取り組んでみようと思う。
――――――――――――――――――――
(※1)『夢をかなえるゾウ』水野敬也(著)
(※2)『怒らない技術』嶋津良智(著)
(※3)『プロフェッショナルたちの脳活用法』茂木健一郎(著)NHK「プロフェッショナル」制作班(著)

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