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2011年1月23日 (日)

109 不器用で良かった。

小野二郎さんというすし職人がいる。小野さんは、ミシュランのガイドブックがアジアで初めて出版されたときに、最高の三つ星評価を得た一流のすし職人である。そこまでの技術をもつ小野さんであるが、自分のことを「手先が不器用」だと評している。

小野さんはこう語る。 「人の何倍も練習して、ここまでできるようになったんです。不器用だから人よりも余分に考える。みんなが1を考えるところを、3も4も考えるわけです。だから、かえって考えが深くなっていくのではないかと思いますね。「おれは不器用でダメだ」と思ってしまったらおわりですけど、「不器用だから、もうちょっと考えてみよう」というふうにすれば、かえっていい結果が出てくるのではないでしょうか。(※1)

勇気が出てくる言葉である。次に、森下洋子さんというバレリーナの言葉を紹介する。森下さんは「日本を代表する不世出のプリマバレリーナと称される」(※2)人である。

バレエをはじめたのは、3歳のころ、体が弱くて医者から「何か運動をさせなさい」といわれたことがきっかけ。ちょうど家の前の幼稚園でバレエ教室が開かれていてバレエと出会った。(中略)小さい頃から不器用でステップも一番出来なかったが、何回も稽古をすれば出来るようになるというのが分かり、人よりも多く稽古をした。(※3)

森下さんも次のような言葉を述べている。

私にとってよかったことは、自分が不器用だったことです。器用な人が一回で済むところを何回もやる。(※4)

小野さんにしても、森下さんにしても、世界的な評価を得ている人たちが、「自分には素質がない、それがプラスにはたらいた」と考えているのである。

ところで、森下さんのことをネットで調べていたら、森下さんの次のような言葉も見つけた。

私は毎日、二時間のレッスンをやっています。 これは、私の舞台を支えている大事なレッスンですので、 一日基本レッスンを怠ると自分の身体が不調になるのがわかります。 二日怠るとパートナーにわかります。そして、三日怠ると多くの人にわかります。(※5)

一昨日書いた「107 日曜日は歯を磨かない?」の中で、同じくバレリーナ熊川哲也さんも同じことを言っていたことを思いだしてくれると思う。
――――――――――――――――――――
(※1)『プロフェッショナルたちの脳活用法』 茂木健一郎 (著) NHK「プロフェッショナル」制作班 (著)
(※2)Wikipedia「森下洋子」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E4%B8%8B%E6%B4%8B%E5%AD%90
(※3)同
(※4)「SHIN-GEN-SAI 【箴・言・彩】」http://blog.goo.ne.jp/coo623)
(※5)「世界の名言・癒しの言葉・ジョーク」http://becom-net.com/wise/morisitayouko.shtml

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