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2011年1月 3日 (月)

089 登山中、いくつもの大きな岩が君を襲ってきたら・・・

※この文章は『朝日新聞』1993年9月25日「天声人語」を元に書きました。

君は今、両親と一緒に富士山を登山しているとする。

すると、山頂の方から、大きな岩がいくつも君たちをめがけて転がってきた。この岩が当たったらひとたまりもない。他の登山客たちの悲鳴が聞こえる。だれかが大きな声で「伏せろ!」と叫んだ。

君ならどうする?伏せるか?それとも・・・。

実は、これは1980年に実際に起こった富士山の落石事故である。この事故は43人の死傷者を出す大惨事となった。被害にあった多くの人は、落石を知った瞬間、ふもとの方へ駆けだしたという。そして背中に岩を受けてしまったのである。

そんな中、無傷で生還した親子3人組がいた。

彼らは親子3人で横に並んで登山をしていた。そして、落石が起こったことを知る。次の瞬間、落ちてくる岩に向かって三人は縦に並び替えた。一番前はお母さん、真ん中に9歳の息子、一番後ろにお父さん。息子は前にいるお母さんの肩を持ち、お父さんは息子の肩を持つ。

最初の岩が襲ってくる。お父さんが叫ぶ。「右だ!!」家族は右へ跳ぶ。

「左!!」お父さんが叫ぶと、家族は左へ移動する。

こうしていくつもの落石を避けることができたこの家族は無事に下山する。

この事故を専門家が分析した。そして、この家族が生還できた秘訣は「集中力」であると結論づけた。

この家族は息子は少年野球、お父さんとお母さんはソフトボールに日頃から親しんでいた。それにより集中力が知らず知らずのうちに鍛えられ、今、自分たちをめがけてきた「死球」を避けることができたというのだ。

専門家は「集中力」と言ったが、もっと詳しく言えば、集中力のON、OFFの切り替えがすぐにできるかどうかということであろう。

日頃から、「やるときはやる」と集中力をONにできる習慣が身についていないと、とてもこの家族のようなことはできない。以前書いたことであるが、「一事が万事」である。

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