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2010年12月26日 (日)

081 赤ちゃんだって自分が選びたいと思っている

こんなことは誰もが経験しているだろう。

テスト前、居間でテレビを見ながらゴロゴロしていた。頭の中では「そろそろ勉強始めようかなあ」と思っていたとする。しかし、こんなとき母親(父親)から「勉強しなさい!」と言われると、たちまちやる気が失せてしまう。

「私がこの行動(勉強すること)をするのは、私自身が決めた(選択した)ものだ。他の人に言われたからするというのは嫌だ。」という気持ちが私たちにはある。

この気持ちは、我々人間に備わった本能的なものなのだ。「今の私の状態は、他ならぬ私自身が選び取ったものなのだ」という気持ちを人類は大切にしてきた。だから、生きていくための方法を探求し、知恵を編み出してきた。そのおかげで、素手でケンカをすれば人間よりはるかに強い生き物がたくさんいた中で、人類はここまで繁栄できたのだ。

四ヶ月の赤ちゃんを対象にした実験である(※1)。

赤ちゃんにひもを握らせる。そのひもを引っ張れば心地よい音楽が流れてくることを教える。

そのあとで、ひもをはずす。そして、大人が適当な間隔でさっきの音楽を流す。

すると、赤ちゃんたちは、悲しげな顔をして腹を立てたというのである。音楽はさっきと同じ心地よいものなのに。

四ヶ月の赤ちゃんでさえ、「音楽を聴く、聴かない」を自分で決めたかったのだ。
――――――――――――――――――――
(※1)『選択の科学』シーナ・アイエンガー(著)櫻井祐子(訳)p.26

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