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2010年12月19日 (日)

074 なぜ彼はゴルフショップを廃業したのか

君たちの中に、「子どもが好きだから」という理由で保育士さんや幼稚園の先生になりたいと思っている人が多いのにびっくりした。とてもすばらしいことだと思うけど、ちょっと下のお話も読んでください。

今となっては出典がわからない。20年ぐらい前に読んだゴルフの週刊誌にこんなことが書いてあった。

あるプロゴルファーがいた。プロテストには合格したものの、トーナメントに出場して賞金を稼ぐことができず、プロとしては、はっきりいえば「鳴かず飛ばず」という状態だった。

でも彼には別の特技があった。それは、他人のゴルフスイングをみて、その人にあったゴルフクラブの調整、改造をすることだった。プロ、アマチュアを問わず、彼の周りにはクラブを手にした人がいつも集まっていた。彼自身も実はトーナメントに出たりすることよりも、こっちの方が楽しいと思っていた。

そこで、彼はゴルフクラブの調整、改造を売り物にしたゴルフショップをオープンさせた。

人はみな「きっと繁盛するだろう」と思っていた。しかし、この店は長く続かなかった。

なぜか?

彼は、ゴルフクラブの改造は大好きだったが、肝心の「接客」が嫌いだったのだ。

これまでだったら、彼の周りに集まる人は、彼のつきあいの範囲の人たちだ。嫌いな人はあまりいないだろう。クラブを調整してあげて、お金ももらわないので、感謝されるばかりだった。

ところが商売になると違う。お客の機嫌をとるセリフも言わなければならないだろうし、嫌なお客も来るだろうし、お金を取るわけだから、その後のクレームにも対処しなければならない。

彼はこういうことが大嫌いだったのだ。

この記事を書きながら思い出したのだが、昔(30年以上前)、『スタンプマガジン』という切手の雑誌にこんな記事が書いてあった。

切手収集が大好きな人がいた。寝ても覚めても切手のことばかり考えていた。この人はとうとうこれを商売にすることを考え、切手商を始めた。しかし、商売としてやっているうち、切手が嫌いになってゆき、とうとう「切手を見るのも嫌」という状態になってしまったという。

保育士さんは、子どもと遊ぶだけがお仕事ではないということです。

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