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2010年10月24日 (日)

018 テスト前日のおばかな私

まず、次のお話を読んでください。
 

ある農夫が、朝早く起きて畑を耕そうとした。ところが、トラクターの燃料が切れていたので近くまで買いに行ってきた。途中で、豚にえさをやっていないことを思い出して納屋にえさを取りに行った。すると、ジャガイモが発芽しているのを発見した。これはいけないと思い、ジャガイモの芽を取っているうちに、暖炉の薪(まき)がなくなっていることを思い出して薪小屋へ足を運んだ。

薪をもって母屋に向かっていると、ニワトリの様子が変である。どうも病気にかかったらしい。とりあえず応急処置をほどこして、薪を持って母屋にたどり着いたころには日がトップリと暮れていた。

農夫はヤレヤレ何とせわしい一日であったと思いながら、いちばん大切な畑を耕すことができなかったことに気がついたのは、床に入ってからであった。(『目からウロコが落ちる本』笠巻勝利著)

この話は、一日のうちで一番大切なことが全然できなかった農夫のおろかさが書かれたものだが、君は、この農夫をバカなやつだと笑うことができるか?

私は、自分の中学生時代のことを思い出すと、笑うことができない。
 
中間テストの試験勉強のときだってそうである。

テストが明日の月曜日で、本当にそろそろ勉強を始めなければならなくなったある日曜日のこと。

とうとう机についたのはいいが、さて勉強しようというときに、中間テストの各教科出題範囲が書かれたプリントがない。さんざん探した結果、「ない」ということがわかったので、友達に電話で聞く。

範囲の紙を探す時に、あまりの自分の部屋の汚さに驚き、そうじもする。別のプリントも探す。ここで、午前中いっぱい使った。

さあ、いよいよテスト勉強をはじめようか、と思ったら、今度は先生が「絶対ここから出す」といってくれたワークを学校に置きっぱなしなのを思い出した。しかたがないので、学校に取りに行く。宿直のおじさんに多大な迷惑をおかけして、入り口の鍵を開けてもらって教室に入る。

さて、家に帰った私は、ようやくこれで勉強できると思った。

すると、明日の国語と理科はテストが終わったらワークブックを提出しなければならないことを思い出した。ワークブックのページを開いてみると、真っ白である。まったくやってないのである。

いちおう答の冊子はもらっているので、答を丸写しにして、そのあとで、さも自分が解きましたというふうに、赤のペンで丸をつけていく。

けっこう時間はかかったが、非常にむなしい作業である。全く無意味で自分のためにちっともならないワークの丸写しが2時間かかってやっと終わった。

その時である、居間の方では弟たちがテレビを見ている。
 
「お魚くわえたドラ猫、お~おっかけて~」
 
とサザエさんの歌がかかる。私は、「勉強しなければ・・・、勉強しなければ・・・」と思いながらも、居間にのそのそ出て行くのだった・・・。

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